小学生の頃山の掟を破った結果、不可解な事が起きた話

山には古い時代から言い伝えられている掟のようなものがあるところがある。格式高い霊山などに良くある話だが、中には地元の人しか知らないような言い伝えがあるような山も存在する。
掟が存在する理由は、単純に子供が山に入らないようにする単なる脅しから本当に危険なタブーまで様々。

今回の話は、うっかり山の掟を破ってしまい大変な目にあってしまった2人の少年の話である。

ジャンル:山にまつわる怖い話
怖さ:★★☆☆☆
長さ:★★☆☆☆

小学生の頃山の掟を破った結果、不可解な事が起きた話

小2の頃、中の良かったタケシと一緒に虫取りに学校の裏山へ行った。
その山は俺達の遊び場で隅から隅まで知っている。まぁ、山ってより中規模の雑木林みたいな感じ。
突然タケシが「赤い蝶がいた!」って言って走り出した。俺もすぐにその後を追う。
夢中で走って、息が切れた頃にタケシが立ち止まった。
「タケちゃん。どうした?逃げられちゃった?」
「ああ、逃げられた。すごいデカイ蝶だったぜ!」
その後も赤い蝶を探して歩いたがとうとう見つからなかった。
日も暮れ始め、そろそろ帰ろうかということになり、帰り道を歩き始めた。

その山では『夕日に向かって歩く』という掟がある。
夕日向かって歩けば道路に出られるからだ。
もし、迷子になっても夕日に向かって歩けば絶対に道路に出るという地形になっていた。
しかし、その時の俺達にはそんな掟は不要だった。
この山は知り尽くしている。だから迷子になって夕日を頼りにすることなんてあり得ない。
俺達はゲームの話しをしながら歩いていた。
「あれ?なにこれ?」
どういう訳か通行止めの標識が立っている。道路なんて無い山の中にだ。
その時は道路標識がどういう物か知らない。今まではこんな物は絶対になかった。
「なんだろ?道間違ったかな?」
「そんなわけ無いよ。」
「でも、こんな道知らないぜ。」
「・・・。確かに見たこと無いね。迷子?」
「ちょっと、戻ってみよう。」
危機感のかけらも無く、後戻りしてみる。
しかし、戻れど戻れど知らない風景。こんなことはあり得ない。
「え~!ここどこ?」
タケシが泣きそうになってた。俺もこんな所は来た事がない。 とりあえず、夕日の方向に歩き始めた。それがここの掟だ。
段々と日が暮れてきた。
夕日に向かって歩くとすぐに道路に出た。
そのままタケシと別れて、俺の家まであと500mくらいの場所で後ろからタケシがものすごい勢いで走ってきた。
話を聞くと、タケシの家で葬式が行われているらしい。
驚いて、家に帰れず俺を追いかけて来たと言う。
タケシにせがまれて俺も一緒にタケシの家に行った。
本当葬式が行われていた。
亡くなったのはタケシのお兄さんだった。
しかし、タケシの家の前には誰もいない。鍵もかかっていて、家に入れない。
泣きじゃくるタケシを連れて、とりあえず俺の家に連れてきた。
「ただいまぁ」と家のドアを開けるなりオヤジが飛んできた。
キョトンとしている俺を見るなり、平手打ちが飛んできた。
そのまま、家の中に連れて行かれ散々に怒られた。
どうやら俺とタケシは2日間行方不明になっていたらしい。
事情を話しても信じてもらえなかった。
タケシの家で葬式なんて無かったと言われた。
それから1ヶ月は外に遊びに行けなかった。ようやく謹慎処分が解けた後、タケシと山に行ったがあの道路標識なんて無かった。

参考:NAVERまとめ

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