学校の不思議な話 禁断の場所で見た不思議な光景

歴史のある学校には色々な言い伝えがある。
先輩から後輩へと伝播された怪談から学校の歴史に関連する不思議な話までバリエーションは様々。

場合によっては学校の敷地内に立ち入り禁止の場所が存在する。
しかし、子供は先生や大人から「入ってはいけない」と言われると逆に気になってしまい簡単に禁を破ってしまうものである。

今回は、禁断の場所に足を踏み入れた子供の実体験である。

ジャンル:不思議な体験
怖さ:★☆☆☆☆
長さ:★★☆☆☆

禁断の場所で見た不思議な光景

俺が小学校低学年の頃の話。
俺が通ってた小学校は四国の山村にある小学校で、数十年前に建てられた旧校舎と、当時出来たばかりの新校舎の二棟があった。
俺らのクラスは旧校舎の方に教室があったんだけど、2~3年生位の時、旧校舎が取り壊される事になり、教師や同級生、上級生達と一緒に旧校舎の荷物を新校舎に移す引越し作業をすることになった。
引越し作業といっても、重い荷物や教材なんかは教師や上級生が運んでくれて、俺ら下級生は自分の持ち物や軽い荷物を運ぶだけの作業だったので、すぐに暇になり、教師や上級生が作業してるのを尻目に同級生同士で遊んでた。
そのうち一緒に遊んでた友達の誰かが「俺らで旧校舎探検せんか?」と言い出し、遊んでた友達数人と一緒に旧校舎を探検することになった。
普段、俺らは旧校舎の一階にあった自分らの教室より上の階に上がる事はなかったので、二階や三階に上って各教室を走り回ったり、理科室やら音楽室やらで備品に悪戯したりと、普段は出来ない冒険を堪能した。

しばらく遊びまわった後、俺は旧校舎裏にある「謎の裏庭」に行こうと思い立った。
何で「謎の裏庭」と呼ばれていたかというと、旧校舎の裏庭に出るには少し複雑な順路を通らなくてはいけない上「下級生は裏庭で遊んではいけない」と教師からきつく言われていたので、同級生連中で裏庭がどんな所か知ってる者は居なかった。そこで同級生の間でいつの間にか、旧校舎の裏庭が「謎の裏庭」と呼ばれるようになった。

友達らと一緒にその謎の裏庭に行こうとも思ったが、友達の誰かが裏庭に行ったことを同級生に自慢でもして、教師にばれたら大目玉を食らうと思い適当な理由をつけて友達と別れ、俺一人で行く事にした。

期待と不安に胸を膨らませつつ裏庭に出ると、そこはまるで中世ヨーロッパの庭園のような場所だった。
風変わりな彫像と噴水、手入れの行き届いた生垣、ガラス作りの温室、柵に囲まれたバラ園。そして大きな檻があった。
檻の中にはニスを塗った大きな止まり木があり、その枝には鷹か鷲のような大きな鳥が止まっていた。
その庭園の美しさに時間を忘れたように俺は見とれていたが、不思議なことにその後俺がその庭園からどうやって帰ったかはどうしても思い出せない。次に記憶にあるのは、終わりのホームルーム。
それまでの記憶がすっぽり抜けてる。
それはともかく、その旧校舎は引越しの後すぐ取り壊され、旧校舎があった場所は運動場となった。
あの庭園も旧校舎と一緒に消えていた。
あれだけ素晴らしい庭園なら、少なくとも施設の一部は残すはずなのに、跡形も無く消えていた。
幼心に、大切なものを壊されたような気がして残念だった。
でも・・・後でよく考えると、どう考えてもおかしい事に気がついた。
俺が通ってた小学校はそんな庭園を作るほど格式のある学校ではないし、だいたい山深い学校の裏庭に中世ヨーロッパ風の庭園があること自体がおかしい。
そもそも、その旧校舎の裏側はすぐ裏山になっており、そこに俺が見た庭園の広さが入るだけのスペースは無いはずだった。
あれは結局なんだったんだろう。

参考:NAVERまとめ

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