病院の怖い話 だんだん近づいてくる謎の老人

病院での怪奇現象といえば怖い話の定番。人間は最後、病院で亡くなるという場合が殆どのため、必然的に「出る」場所になってします。実際に医療関係に従事している人は日常的に不可解なものを見ているという。
今回は、検査技師が体験した恐怖の実録である。

※管理人のこぼれ話
もう10年以上前の事になるが、管理人は病院でアルバイトをしていたことがある。そのとき、看護師や事務のスタッフなどと話す機会も多かったが、「病院にいれば自然と見えるようになっちゃうよ」と言われることが多かった。

ジャンル:洒落にならないほど怖い話し
怖さ:★★★☆☆
長さ:★★★☆☆

病院の怖い話 だんだん近づいてくる謎の老人

俺は霊感というものが全くない。

霊そのものは存在しても不思議じゃないという考えだが、自分がそれを見たことは一度もなかったし、そういうものを見る力が自分にはないんだと思っていた。

俺は病院勤務で、とある科の検査を担当している。いくつか病院を掛け持ちしているんだが、そのうちの一つでだけはどうにも感じるんだな。

名前を聞けば日本中誰もが知っている大学病院。他の病院では今までと同じように何にも感じない。やっぱり、患者の数が多いところはそういうのが集まっているんかね。

最初は、もう一人の検査員の様子をうかがうために自分の後ろの検査台の足元を覗き込んだ時だった。いつも患者を座らせているところに男の人と思われる足が見えた。両足。

何の物音もしなかったので、ずいぶん静かに検査しているんだなと思ってちゃんと振り返るとそこには誰もいなかった。

その件から、時おり視界の隅に人の気配を感じるようになった。振り返るともちろん誰もいない。友人にその話をすると「そういうのは大抵眼鏡なんだよ」と。

眼鏡に後ろの景色なんかが反射してチラチラと見えることがあるらしい。そういうもんかな、と思って俺もだんだん気にしなくなっていた。

しばらくした日の事、俺は患者を呼ぶためにマイクで待合室に放送をかけた。ちょっと待っていると、検査室の裏の方の入口を人がタタタッと走りすぎるのが見えた。

間違えて裏口の方から入っちゃったか、そっちからじゃないのに…なんて思いながら俺も裏口に駆け寄ってみると、右を見ても左を見ても誰もいなかった。

速度的に考えて廊下の突き当りの出口まで行くのは不可能だし、折り返してたらその様子が見えるはず。

今回はやけにはっきり見えたな…なんて思いながら振り返ると、俺が呼んだ患者が表の入口付近で不思議そうにこっちを見ていた。

もちろんさっき裏口で走り去った人影とは別の服装だった。

それからさらにたったある日のこと、検査中にトイレに行きたくなった俺は、白衣を置いて外来のトイレに向かった。眼の前5mくらいに男性がいて、その人もトイレに向かっている。

天気が気になっていたので、窓の外の様子を見るためにその人から視線を外す前に、その人がトイレのドアを開けたのまでは確認していた。

視線を戻すとトイレの入り口のドアの窓から老人がこっちを見ているのが見えた。なんか変な動きをしている。

寒風摩擦って言えばいいのか、手を肩のあたりまで挙げて、左右にカクカク動かしていた。右手が外側に動くと左手は内側に引っ張られ…みたいな感じ。

病院だし老人も多いし、もちろんその中にはちょっとボケちゃっている人もいる。

あまり様子がおかしければ家族か看護師を呼ばないとな…なんて思いながらドアの取っ手を見るためにまた視線をそらし、入口ドアを開けてトイレの中を見ると誰もいなかった。

うそ!?と思い二つある個室の中まで覗き込んだが誰もいない。今までと違い、チラッと見えるという感じではなかったのでその時はさすがにぞっとした。

最初はチラチラ見えるだけだったのが、足音が聞こえ、今度はドアを開けるところまで見てしまった。

なんかだんだんリアルになってきているというか近づいてきている感じがするんだよね。

俺がおかしくなってきているのかな。こういうときどうすればいいものか、誰か教えてくれませんか。

参考:NAVERまとめ

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