【タクシー運転手の体験談】恐怖を呼ぶ忘れ物 赤い紙袋

タクシーの中に忘れ物をしてしまったという人は少なくないと思う。運転手は客を降ろした後に忘れ物が無いか確認してから車を発進させるが、それが夜であれば気がつかないこともある。

今回の話は、忘れ物がきっかけで恐怖体験をした元タクシー運転手の話である。

ジャンル:乗り物にまつわる怖い話
怖さ:★★★☆☆
長さ:★★☆☆☆

恐怖を呼ぶ忘れ物 赤い紙袋

ある夜遅く、Kさんは駅のタクシー乗り場でお客を待っていた。
ふと後部座席を見ると座席の真ん中あたりに、赤い紙袋がある事に気付いた。
Kさんが車から降りて紙袋を手に取り中身を確認すると、中には古びた男ものの黒い革靴が入っていた。
「なんだこりゃ?」
前のお客の忘れ物かな?お客が降りる時には気がつかなかったが。
事務所に届けないといけないな、と思っているとお客が来たので、とりあえずはその紙袋を助手席の足元においてお客を送った。
それから事務所に寄った。
車を車庫に入れて、紙袋を持って事務所に持って行こうとした時、急に袋がズシリと重くなり、女性の泣きわめく声がした。赤い紙袋の中から。
「え?」
Kさんは袋を放り出した。
袋は車庫のコンクリートの上にドサリと落ちると横倒しに倒れ、中では何かがモゾモゾと動いているようだった。中から何かがうーうーと呻きながら出てこようとしている。Kさんは悲鳴をあげて事務所の明かりの方へと走り出した。

それから記憶の一部が無い。
次に気がつくと事務所の床にへたり込んでいて、電話番をしていた同僚に、
「どーした?!」
と声をかけられている自分に気が付いた。
その後、同僚と一緒に袋を見に行った。
赤い紙袋は車のそばに落ちていたが……

中身は空だった。

「他にも妙な事はちょこちょこあってさ」
そういった事がまるで駄目なKさんは、それからしばらくしてタクシー運転手を辞めてしまった。

参考:NAVERまとめ

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