【不思議な体験】サーバーからの最後のメッセージ

長い時間共に歩んだ物は魂が宿ると言われている。たとえそれが、道具や機械であったとしても・・・。
現代に於いて、サーバーはクラウド化され運用やセキュリティ対策の手間は格段に減ったが、一昔前はサーバー管理というのはとても大変な業務だった。管理者は付きっ切りで長時間業務にあたらなければならないので、人とサーバーは一心同体であったと言っても過言ではない。
今回は、そんな相棒のサーバーとの別れ際に不思議なメッセージを受信した管理者の少し切ない不思議な体験談である。

ジャンル:不思議な体験
怖さ:★☆☆☆☆
長さ:★★☆☆☆

【不思議な体験】サーバーからの最後のメッセージ

心霊ではないかもしれないけど。

俺は某会社でシステム関連の仕事なんてのをやってるんだけど、先日、8年間稼働していたマシンが壊れてしまった。
このサーバマシンとは、色々と修羅場なんて言うのはおこがましいけど、コイツとは苦境を共にしてきた。選任の管理者手動で、ものすごい安価で購入しただけあって、本当に、手間のかかるマシンだった。

先日、ちょっと立て込んで午前3時頃まで仕事して帰ろうとすると、
「FTが孤立化しています」
というようなダイアログが表示されていた。
「ああ、ミラーの片方が吹っ飛んだな」
と分かって、その後、サーバに保存されていた全データを移動する作業に入った。
午前6時頃まで作業して、仮眠しようと机の上に横になると、山のようにサーバマシンからの警告メールが携帯に届いてた。

何となく、これだけメールが届いていると「ヤバいんじゃないか?」というような気がして、仮眠を取らずに朝8時まで作業をして、上司に状況を説明した上でサーバを再起動した。

案の定、サーバは再起動しなかった。

サーバの電源を強制的に切断して、仮眠室に入った俺は、1つ1つ、サーバから届いた「ディスク異常」の警告メールを削除していた。
そして、故障したサーバとの8年間なんてを思い出しながらウトウトしていると、突然に携帯にメール。
びっくりして見ると、それはサーバからのアラームメッセージだった。
まさか、電源は入っていないはずだと内容を見ると、

「サーバはディスク障害から復旧しました」

と書かれていた。
その後、確認したけど、サーバを起動した人は誰もいない。
サーバはHDDの障害で起動しない。
俺の携帯に届いたメールは、俺の中では永遠の謎になった。

俺はシステム系の仕事をしているから、あんまり、マシン関連で非科学的な事は考えないようにしているんだけど、何となく、ちょっとだけマシンに心があって、8年間を共にしてきた俺にサーバが「まあ、がんばれよ」みたいなメッセージを送ってくれたのかな、なんて勝手に思ってる。

あの世では、ヤツはあっちの世界の管理者に迷惑かけないように、ファイル共有しているのかな。

とそんな、ちょっと不思議な体験でした。

参考:心霊ちょっといい話ver.9

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