富士の樹海付近での出来事

日本有数の恐怖スポットとしてその名を知られる青木ヶ原樹海。
樹海=自殺と言う悪いイメージがついたのは、松本清張の小説「波の塔」が最初とされている。青木ヶ原樹海は、物理的にも、霊的にも危険な場所なので用事がない限りあまり行きたいところではないが、樹海に入らずとも、その周辺での怪奇現象も多く報告されている。今回の話は、樹海「周辺」の道で恐怖体験をしてしまった会社員の体験談である。

ジャンル:洒落にならない怖い話
怖さ:★★★★☆
長さ:★★☆☆☆

富士の樹海付近での出来事

これは、以前働いていた会社の人の体験談です。

会社の仕事に段落がつき、何の話からか怖い体験暴露大会になった時の、Sさんの話です。Sさんは、遠く離れた所に住む友人の家へ泊まりに行きました。
その途中、富士の樹海辺りを車で走っていた時のことです。

道路の前方の端に丸太の様な物が見えたそうです。
危ないなあと思いながら見ていると、それは道路の中心の方へずるずると移動してるらしいんです。
近くまで来たときSさんが見たものは、ぐったりとした女の人の腕をひっぱりながら這っている男の人でした。

彼はSさんに助けを求めました。
二人は樹海で一緒に死のうとしたらしいのです。
が、急に心変わりしたらしく、助けを呼ぶために、既に意識のなくなった彼女をひっぱりながら道路まで必死に這い出てきたそうです。

この近くには電話もありません。
Sさんは二人を病院に連れて行かなくてはと、ぐったりしている二人を車に運びました。
このとき彼女の方は、既に亡くなっているのがはっきりとわかったそうです。
でも彼は、彼女を助けたい一心からか、病院へ連れていってくれと頼んだそうです。

Sさんは、街へ出れば病院があるだろうと必死に探しました。
その間彼は「病院はまだですか」とか声をかけます。
Sさんは彼に、もうすぐ着くからと励まし続けたそうです。

やっと病院に着きSさんは事情を説明し、二人をタンカで運んでもらいました。
そして、これから警察の人が事情を聞きに来るということで腰掛けて待っていたそうです。
やがて警官が来たので、その時の状況を説明しました。

「…っていう感じで道路まで出てきたんです」
それを聞いた警官は、
「変ですね…」
Sさんは彼女の事だと思い、抱き上げて運んだ時は既に亡くなってましたと説明しました。
すると警官は
「いや、いいんです。確かに彼女は死亡してます。ただね、貴方の話はおかしいんですよ」

Sさんは、
「何がおかしいんですか、こっちだって必死だったんです」
すると警官は、
「貴方が出会ったという時間。既に二人とも死亡してるんですよ」
Sさんは真っ青になったそうです。

参考:ほんのりと怖い話スレその20

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする