【怖さ限界突破】廃ホテルで体験した忘れられない出来事

【怖さ限界突破】廃ホテルで体験した忘れられない出来事

一昔前に廃墟がブームになった事があった。その頃は廃墟関連の写真集が多数出版され、廃墟専門のカメラマンも登場するほどの盛り上がりであった。しかし、人が去った不気味な場所には恐怖のエピソードがつきもの。ブームが去った今でも「出る」と噂される廃墟は多数存在している。
今回の話は、とある男性が廃墟のホテルで体験した恐怖体験の全貌である。

※管理人のこぼれ話
管理人は過去廃墟マニアで、沢山の廃墟を回る日々を送っていた。当然「出る」と噂されている場所にも何度も出かけたが、恐怖体験は一度もしたことがない。今となってみると、それはただ運が良かっただけだろう。この話は、廃墟の不気味さがしっかりと伝わって来て、なおかつ恐怖の余韻に浸れるので怖さ最高レベルの限界突破を付与しました。

ジャンル:洒落にならない怖い話
怖さ:限界突破
長さ:★★★★☆

廃ホテルで体験した忘れられない出来事

俺の実体験で、忘れようにも忘れられない話があります。

今から4年前の夏、友人のNと二人で、車でY県にキャンプに行った。
男二人だし、どうせやるなら本格的なキャンプにしようということで、少し山奥にある河原にテントを張った。
清流で魚も多く獲れそうなので、二人で釣りをしていると、同じく釣りに来た現地人のおじさんと仲良くなり、色々な話した。

しばらくするとおじさんは、そこよりう少し離れたところにある廃墟らしき建物を指差し、

「あそこはちょっと前まで、観光客向けのホテルだったんだけどな、 客がさっぱりでつぶれちまって、今では荒れ放題だよ。 でも、ベットなんかが置きっぱなしになっているから、このシーズンになると、よく若いカップルがエッチなことやりにくるんだよ。車でちょっと上に行ったところには、オートキャンプ場があるからなあ」

日が暮れる頃、そのおじさんは帰って行った。
俺達も火をおこして、釣った魚と町で買い込んで来た焼肉という食事をし、その後片付けを済ませて、しばらくビールを飲みながらとりとめもない話をしていた。

24時半を少し回った頃になって、Nがある提案をした。
「なあ、昼間のおっさんの言っていた、ホテル跡の廃墟。ちょっと行ってみねえか」
俺は一瞬、男二人でそんなとこ行ってどうするんだ?と思ったが、Nの言おうとしてることがすぐわかった。おじさんが言っていた、
『このシーズンによく、エッチなことしにくる若いカップルが~』
ということである。
冷静に考えると、こんなことでわざわざ行こうなんて考えはしないものだが、このときは多少の酒も入っていたこともあって、スケベ心が働き、
「よし行こう行こう。運がよければ覗けるかも・・・」
ってことになり、車を走らせホテル跡の廃墟に向った。

建物から少し離れた場所に車をとめて、徒歩でゆっくりと近づいていく。
近くに行くにつれ建物の外観が見えてきた。
三階建てのわりと小さな建物で、建物とその周辺は星の明かりのみが頼りの暗闇で、うるさい虫の鳴き声のみが聞こえてくる。
なんだか俺とNはすっかり興さめてしまい、
「なんか俺たちアホみたいだな・・・」
なんてことを話していた時、遠くからスカートをはいた女の人が現れて、建物の外側に取り付けられた非常階段らしき階段を、歩いて上るというよりも、エスカレーターにでも乗っているかのようにスーッと登って行き、扉の外れた入り口から内部に姿を消した。
俺たちは少し離れたところで見ていたのだが、Nは興奮した声で、
「おい、マジで見れんじゃねーの。そっと行ってみようぜ」
なんてことを言うのだが、俺はその女の人のただならぬ気配にすっかり恐くなってしまい、「もう帰ろう」なんて弱音を吐いた。
しかしNは聞かず、結局俺はその非常階段の下までいく。
Nは階段を上って様子を見にいって、何か面白いものが見れそうだったら、階段下で待機している俺に合図して、俺もその後を追うということになった。

階段下まで来ると俺は完全にびびってしまい、Nの震えだしそうな感じで足音を忍ばせ、階段を昇っていくうしろ姿をながめていた。
階段を昇りきって、入り口から様子をうかがうN。
Nはこちらに顔を向けると声を落として、
「おい。なんか、黄色い白衣みたいなものを着た奴が、むこうの部屋に見えるぞ。なんだろ?」
と言うと、建物内部に足を踏み入れた。
・・・・・・
・・・と、ここ迄で俺の記憶はブッツリと途切れている。
気が付くとなぜか一人で、河原のテントの中に寝ていた。
どういうことになったのか、わけがわからなかった。
外に出てみると、車もちゃんと戻ってきている。Nの姿だけが見あたらない。
落ち着いて、ちょっと前までのことを整理して考えてみたが、どうしてもNが建物に足を踏み入れた以降のことが思い出せない。
というより、何もなかったかのようにきれいに記憶が消えている。
酒は入っていたが、記憶が飛ぶほど飲んではいない。
第一、そこまでの記憶は鮮明に残っているのだ。
時計を見ると1時20分。
Nはどこに行ってるのかもわからず、恐くて眠れないまま、テントのなかで朝まで震えていた。

テントの中にはNの荷物がそのまま残っている。
俺は恐かったが、明るい昼間ならと思い、勇気を振り絞って昨日のホテル跡に行った。
しかし、荒れた状態の建物内部と、その周辺のどこにもNの姿はなかった。
俺はどうしていいかわからずに、仕方なく一人で東京に戻った。

友人やNの実家にも連絡したがどこにもNはおらず、ついにはY県の警察にも連絡した。
俺も警察にかなりの質問をされたが、どう答えようもなかった。
多分警察は、俺がNを殺害したのではないかという線も考えただろうが、証拠らしいものも何もつかめなかったのだろう。
結局、Nは自分から蒸発したとして、有耶無耶に片付けられてしまったような感じで終わってしまった。
あれから4年、現在もNは行方不明のままである。

これを読んでいるみなさんはたいして恐くないかもしれないでしょうが、体験した俺は思い出しただけでも、泣きそうなくらい恐ろしい事件です。
いったい何が起こったのでしょうか。

参考:NAVERまとめ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする