事故車をレッカー中に体験した世にも恐ろしい恐怖体験

東京都内ではあまり必要がないものだが、地方では自動車は生活必需品。通勤からちょっとした買い物まで一日に何度も車に乗るのが当たり前でしょう。当然車に乗るという事は自動車教習所で習った通り、事故と隣り合わせになる事を意味する。

事故を起こした車はレッカーされて警察の鑑識や解体工場へと向かうわけだが、当然レッカーをするには専用のレッカー車で牽引する必要がある。今回の話は、牽引の仕事をしている時に体験してしまった世にも恐ろしい話である。

ジャンル:洒落にならない怖い話
怖さ:★★★★★
長さ:★★★☆☆

事故車をレッカー中に体験した世にも恐ろしい恐怖体験

私は運送の仕事をしていまして、主に牽引の仕事を回されます。

交代制で日勤と夜勤を月毎にやるのですが、夜勤の時は大体仕事が決まります。
故障、もしくは事故で自走出来ない車のレッカーですね。
うちの社長は警察にコネがあるのか知りませんが、結構な頻度で警察がらみのレッカー要請が来ます。

日勤は警察以外の仕事や路駐、故障がメインですが、夜勤は大抵事故車両です。
さて、つい先日ですが、かなりの事故で自走出来ない車のレッカー要請がありました。 内容を話すと身バレしそうなので詳しくは話せませんが、まあ死亡事故です。

フロントは見事にペチャンコ。シートは血だらけ。

見た瞬間に『うへぇぇ』という感じでした。

しかも運ぶよう指示された場所が意外で、死体検案所の裏の倉庫でした。
普通は鑑識の倉庫かスクラップ場なのですが。

変に思ったので確認したら、担当のお巡りさんが「下半身が切れていて、ここじゃ撮れないから」と。
『帰っていいですか?』という感じでしたが、仕事ですから仕方が無い。
ところが、これがあまりに酷い潰れ方なので、クレーンが掛かる場所が無いんですよ。 変な所に掛けると、掛けた所が折れたりパーツが外れて途中で落としたりします。
それで、少し持ち上げて探したら助手席の下に穴が空いていたので、割れたフロントガラスからワイヤーを通してガッチリ固定しました。

後ろは無事そうだったので、地面に付けたまま自走させることにしました。
下のアスファルト、血の海でしたよ。

作業中にその千切れた下半身が見えなかったのが幸いでしたね。

そんなこんなで出発したのですが、走り出して10分くらい経った頃でしょうか。 何か後ろが騒がしいんですよ。
騒がしいと言っても声がするなどではなく、何かがあばれている感じです。
車も揺れて振動が伝わって来るんですよね。
とても嫌な予感はしましたが、一応次の信号待ちで確認しようと思い、信号が赤になった瞬間に降りてみました
(緊急に停車させる時は会社に連絡して許可を取らないといけないので面倒だから)

周りを見ても特に異常無し…と思った時、ドンドンというかゴンゴンというか、事故車の中から音がしました。

『何かパーツが外れたかな?』と思い覗いたのですが、よく分かりません。

それで下に頭を突っ込んで見たら、千切れた下半身の足がバタバタ動いていました。 びっくりして頭をぶつけるし、青になって後続車両にクラクションを鳴らされるし、もうパニックですよ。

取り敢えず震えながらも運転席に戻り走り出したものの、相変わらずゴンゴン音が聞こえてきます。

『死後硬直?』とも思いましたが、いくら何でもあんなにバタバタ動かないでしょう。 走ったり泳いだりしているような動きですよ。痛くてもがいているのか…。

指定された倉庫に着く頃には音は止みましたが、幻覚や夢ではないのは確かです。

出て来た解体業者や鑑識の人に引き渡して書類にサインを貰う時、サインしてくれた鑑識の人にさっきのことを話してみたら、

「偶にある。あまり気にしない方がいいよ」

とサラッと言われました。

レッカーの仕事では他にも幾つかこのような怖い話を体験しています。
あまり恐くはないかもしれませんが、本人的には洒落怖な出来事でした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする