【禁域の地】入ってはいけないと忠告された山で見つけた謎の神社

いつの時代も男の子は冒険が大好き。
管理人は東京出身とはいえ、場所は都心から1時間程度離れた郊外で、周囲を山に囲まれたのどかな場所で育ちました。夏休みともなると、友達と周囲の山や、面白そうな場所を徹底的に探索して回ったものです。

管理人は散々冒険ごっこをして遊んだけど、怖い体験はしたことがありません。
それは、運が良かっただけだったのかもしれない…。

日本には、様々な理由で足を踏み入れてはいけない「禁域の地」が数多く存在する。今回の話は、そんな禁域の地にまつわる不思議体験である。

ジャンル:異世界に行った話
怖さ:★★☆☆☆
長さ:★★★★☆

【禁域の地】入ってはいけないと忠告された山で見つけた謎の神社

私が小学校2年生くらいの頃の体験。

当時夏休み真っ最中でしたが、親がどこにも遊びに連れてい行ってくれなかったので大変暇でした。
ですので、仲の良かった友達を電話で呼んで適当に何かして遊ぼうと思ったんです。
しかし、夏休みなので友達が旅行中であったり、帰省中であったりと何かしらの都合があって結局、2人くらいしか集まりませんでした。

人数は少なかったのですが、私の家に集まって仕方なくその友達らでどんな遊びをするか話したんです。

(以下の会話は当時の記憶をもとに一部補っている部分があります。)

私「何して遊ぶ?」

友達A「ゲームする?」

友達B「せっかく集まったんやから、ゲームはないやろ。外で遊ぼう。」

私「でも、この人数やし鬼ごっことかかくれんぼとかもおもろくないで。」

友達B「じゃあさ、あそこの山で探検する?」

あそこの山とは、私の家の近くにある山の事です。
その山は私の住んでいる地区の中で一番大きな山で、まれに登山する人がいるくらい大きな山です。
しかし、そこは子供だけでは危険だから入るなと地区の大人や母に忠告された事が有ったので最初は反対しました。

しかし、友達二人が、「あの山、あんま人いいひんから、バレへんって。」と強引に押されてしまったので、不安半分、好奇心半分であの山に探検することになりました。

一応、家に戻って親にばれないようにジュースやお菓子軍手などをリュックに入れて装備し、あの山のふもとに集まりました。

ふもとに集まった時点で空が微妙に曇り、暗くなってきたので探検をやめようかと思いましたが、友達二人は、「頂上で叫ぼうぜ。」と盛り上がっていたし、それに自分が友達と遊ぼうと誘った本人ですので、探検をやめたいなんて二人には言えず、そのまま頂上目指して山に入りました。

いざ山に入ると、山道は険しくてとがった岩や枝が半そで半ズボンの私の肌にあたって大変でした。
友達二人も最初は楽しそうに、

「やべー」
「すげー」

とか言ってましたが、

「疲れた」
「頂上まだ?」

と自分の疲労を訴えるようになりました。

それでもめげずに歩き続けると結構開いた場所が見えたのでそこでお菓子休憩をすることにしようと友達二人に言いました。

友達A「よっしゃ、あそこに一番に着いたらお菓子多く食っていいで。」

っと言って、友達Aは先ほどあんなに疲れたと言っていたのにすごい勢いで走っていきました。私は友達Bと阿保や、と言いながら後を追います。

すると友達Aが
「スゲー」
と叫んだので、何事かと思いながら友達Aのもとに向かいました。

私達が開けた場所着くと、友達Aが叫んだ理由を知りました。そこにはある物があったのです。

それは神社でした。

その神社は赤や黄色、青などの様々な色をしていました。
それにお賽銭の箱らしきものの側面のは鹿の頭が付いていたり、(鹿の頭のはく製みたいなアレ)神社でよく見る大きな鈴に大量のたんざくがついていたり、と普通の神社ではありえないようなつくりをしていました。

更におかしいのはその大きさです。目測で周りの木よりも大きく、東京でよく見る高層ビルと同じくらいでした。
普通そこまで大きいと山のふもとからでも目立つと思ったのですが、そんな建物を今までに見たことはありませんし、見えませんでした。

友達A「スゲー大きいやん。こんなおっきいのいつから立ってるんやろ?」

私「この山、家の近くにあるからいつも見てるけど、こんな大きい神社みたことないで」

友達B「こんなに大きいと目立つのになんで話題にならんのやろ?」

しばらくは神社の周りですごいなどと驚いていましたが、
友達Aが、
「中に入ろうぜ。」
と言ったのです。こんなに面白い建物なのに入らないのはもったいないと。

私は面白い建物というよりかは、変で気味の悪い建物だと思ったので、入りたくはないと友達Aに言いました。
友達Bも私と同じ意見で、友達Aに、

「勝手に入るのは犯罪やし、絶対やめたほうがええわ。なんか嫌な感じがする」

と言って止めようとしました。

が、友達Aは私たちに意気地なしと言って私たちの静止を聞かずに、中に入ってしまいました。
友達Aは神社の中で、

「お前ら来いよ。金色の仏さんがあるで。いくらするんやろ?」
や、
「猪のはく製がある!」

と興味深いことを言っていました。

私は中に入ってみたくなりましたが、友達Bがいった
「嫌な感じがする」
という言葉が妙に頭の中に残り気味悪くなったので、そこで友達Aの様子を見ていました。それから、ちょっと時間がたったころに友達Aが、

「階段がある!登ってみるわ」

と言い、そのまま階段を上がってしまいました。

私達はお菓子を食べながら、友達Aが飽きるまで待っていました。
しかし、どれだけ待っても降りてくることはありませんでした。
友達Bと辛抱強く待ちましたが、どんどんと日が暮れてきました。
もう家に帰らないといけない時間です。

しびれを切らした私と友達Bは仕方なく神社の中に入って友達Aを引き戻すことにしました。
中に入ると、私たちは驚きました。
外の奇抜な装飾と違い、中には何もなく、木の床と柱くらいしかありません。
友達Aが言った猪のはく製や、金色の仏さんなんてなかったのです。

私達は、

「なんや、あいつ。嘘つきやないか。なんもないやん。」

と怒っていましたが、重大なことに気づきました。

階段がないのです。

友達Aが上ったはずの階段が。

私達は部屋の隅々まで探しましたが、そんなのありませんでした。
何もない部屋で友達Aは何を見ていたのでしょう。

友達B「どういうことや。なんで階段がないんや。」

私「でも、それやったら友達Aはどこにいんの?」

私達はうえにそこで友達Aの名前を叫びましたが、友達Aの声は返ってきませんでした。

もしかしたら、友達Aは階段を片付けて上に行ったかもしれない、嘘をついたのは私たちの関心をひきつけるためだと無理やり納得して、神社の外でもう一度、友達Aを待つことにしました。

外に出ると、異変に気付きました。

神社の様子が大きく変わっていたのです。
鹿の頭の付いたお賽銭箱や、短冊の付いた鈴、カラフルな神社の外見がなくなっていました。

最も大きな変化は高層ビルほどの大きさだったのに、周りの木と同じくらいの高さにまで小さくなっていたことです。

私がただ事でないとパニックになっていると、ゴゴゴゴと地鳴りがしたのです。

私はあり得ない出来事の数々に今度こそ怖くなって「うわあああああ」といいながら、神社から離れようとしました。
すると、友達Bが神社沈んでる!と私に向かって叫びました。
意味が分からないと友達Bに言うと、

「よく見ろよ! 神社が地面に埋まっとる。Aが生き埋めになる!」

といって友達Aに出て来いと叫んでいます。
確かによく見ると、神社が少しずつですが、音を立てて沈んでいます。
私も友達Bと同じように出て来いと叫びましたが、一向に出てくることはなくゴゴゴゴゴゴゴと音が鳴るばかりでした。

私は中に入って友達Aを探そうとしましたが、入り口がどんどん地面に沈み、小さくなるのを見て怖気ついて中に入れませんでした。

結局、私たちの呼びかけもむなしく友達Aは神社の中からでてこずに、神社は完全に地面に消えてしまいました。

あとは、ところどころ沈んだ場所があるだけでした。

私達は急いで山を下りて、山と距離が近い私の家に走り込み、家にいた父に今までの事を話し、友達Aを助けてほしいと言いました。

父は私たちの頭をたたいて、馬鹿野郎と叱った後にこんなことを言いました。

「友達Aって誰だよ。」

私は啞然としました。

父が友達Aをしらないはずがありません。
なぜなら、友達Aの父とは旧知のなかですし、友達Aと私がよく私の家で遊んでいることも家族全員が知っていたからです。

私は、

「冗談いわんといて。Aの命が懸かってるねん。」

と必死に訴えましたが、父は知らないの一点張りでボケてるんだというばかりです。

さらに驚いたことに、友達Bがこんなことを言ったのです。

「えっ。友達A?なんやそいつ。っていうか俺が普通に山で探検してたら、お前が急に走り出して、いきなりバラすんやもん。ほんとビビってんけど。ダイジョウブか?」

私はもう頭がぐるぐる回って訳が分からなくなりました。
自分がおかしいのか、みんながおかしいのか。
あそこで見た光景は何だったのか。

それからあとは父に怒られ、一人で帰るのは危険だからという事で私の母が友達Bの家に送っていくことになりました。

以上が私の体験談です。
今こうやって書き出してみると、嘘つきの書いた話みたいで本当にあったのか自分でも信じられなくなってます。
しかし、今でも友達Aとの思い出はしっかりと残っていますし、私の妄想やでもないと思うのです。

つたない文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

【解説】入ってはいけないと忠告された山で見つけた謎の神社

簡単にまとめると、入ってはいけないと忠告されていた山に入った結果、巨大な神社を発見し、神社の中の階段に足を踏み入れた友達が帰って来なくなり、神社そのものも消滅してしまい、結果消えた友達はいなかった事になってしまい存在が消えてしまったという不思議体験。
東京の高層ビルほどもある神社と書かれているが、一口に東京のビルと言っても新宿西口の高層ビルクラスなのか、30階建程度のビルなのか不明。

これは、大人が見ればそれほど大きくなくても、子供の目には高層ビルと同じくらいの大きさに感じたのだろう。

話の中核となる、友達の存在が消えてしまったという現象については、この話の主人公が何かの拍子に異世界に迷い込んでしまい、戻れなくなったものと仮定するのが一番しっくりくる。あなたも興味本位で禁域の地へ足を踏み入れたら異世界へ飛ばされるかもしれないのでご注意を…。

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